安息の地 [日記]

今年の3月から始めたこのブログ。

一日に平均300人ぐらいの人がアクセスしてくれるようになっています。

読み物としてはさておき、定期的に読みにきてくれている事は、とても有り難い事です。

ブログの内容としては、鍼灸師の日常(仕事)が主で、あまり有益な情報は提示出来ていないと思ってます。

アクセス解析からは、どのような人が、どのような目的でアクセスしているのかは、十分に推測出来ません。

病気の事も、自分が思う範囲内で色々書いていますが、訪問して下さった方が何かを得て頂けているかどうか…ということを最近考えています。

治療法に関しては、あまり具体的な事が書けません。

プライバシーの問題というより、治療法は患者さんによって異なり、まったく同じ手法で治るケースは多くありません。

○○病には、○○のツボ…と言うように、画一的なものではありません。

それは、今まで診させて頂いてきた患者さんの総数にもよるのかもしれません。

これからもっと多くの患者さんを治療させて頂くことで、その中で共通のパターンが見出せる?と言う事も有るでしょう。

患者さんの多くは、『こうすれば治る!』という具体的な情報を望んていると思われます。

リハビリに関してもそうですが、一般的な内容は書けても、これをすれば機能が回復するという断定は出来ません。

つまりは、その患者さんオリジナルの方法であって、万人に共通しません。

初診時に、大まかな方針は立てますが、その日の体調や気分、到達レベルなどを考慮して、その時々において、リアルタイムに施術を組み立てています。

だから、リハビリのプログラムは有って無いようなものです。

行き当たりバッタリのようにも見えますが、ブログラムは患者さんに合わせて組み立てるもので、患者さんがプログラムに合わせる必要はないと思います。

もちろん、短期長期の設定目標に向けて、邁進することは必要ですが、進むべき道は一本道である必要はありません。

現実可能なゴール地点に旗を立て、そこに向けて、登山をする。

途中、崖崩れや地図通りには進めない事態もあるでしょう。

時には、臨機応変に迂回路を使う必要もあります。

リハビリに王道があるとすれば、基本に忠実に、これしかないと思います。

奇を衒うことも無いと思います。

着実に一歩ずつ、確かに自分の足で、その大地を踏みしめている感覚を忘れずに、互いに精進していきたいと思います。

一日一歩、一週間で6歩(日曜日は休診日です)。

登り切ったその先に、また新たな山頂を眺めたとしても、そこまで登り詰めた経験は必ず次に活かされます。

人は、絶え間なく前進する者。

ゴールなんて無いのかも知れない。

立ち止まることは許されない。

それは後退を意味する。

つまり、安息の地は、歩き続けるその場所そのものなのかも知れません。



酷かなぁ…。
タグ:リハビリ
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きりたん

<安息の地は、歩き続けるその場所そのもの>
すごく深い真理をついた言葉だと思います。
by きりたん (2012-06-17 20:42) 

kaya

> きりたん 様

いつもご愛読ありがとうございます。

歩き続けたくても歩けない人、歩くことを止めたい人、無理やり馬車に引っ張られて歩くことを強要されている人。

安息の地は、生か死か。

安らかに息を引きとる、歩みを止めた、その瞬間も安息の地かも知れません。
by kaya (2012-06-17 22:49) 

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