医療としての性格 [日記]

本当はね、完全予約制、患者紹介制度、一見さんお断り…なんて言う、閉鎖的な鍼灸院を作ろうかと思っていたんです、当初はね。

これは、自分の仕事のやり易さにも繋がるし、質も維持確保することが出来る。

ひとり一人の患者さんを丁寧に施術しようと思えば、こうするのが適当かもしれません。

そんなこんなで、方針が定まらないまま、数年が過ぎました。



少し難しい話になりますが、医療費と療養費は違います。

医療費は予め決まった点数がある一方で、療養費というのは、自費で負担した分の一部(総額の○割では無い)を自治体が負担するというもの。

つまり、費用の全額が保険適応になっている訳ではないといことです。

病院で掛かった医療費が1万円なら、一割負担の患者さんは1,000円が自己負担になります。

でも、鍼灸院で掛かった費用が1万円なら、自己負担が1,000円にはならなくて、極端に言うと、自費1万円のうち、療養費として1,000円程度自治体が負担してくれるので、実際の患者さんの自己負担額は9,000円になります。

解り易く言うと、保険が使えるということよりも、保険適応なら1,000円引きになります、と言った方が解り易いかもしれません。

そう言った理由から、鍼灸で保険が利いているはずなのに、思ったより高かった…という現象が起こることもあります。



広く多くの患者さんに鍼灸治療を受けてもらえる機会を用意したいと思う一方、既存の患者さんの権利を保護するという事、施設としてのスペックを維持するということ。

これは、患者さんを選択しているという事に繋がります。
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