住人は骸骨 [日記]

ある患者さん曰く

うちの治療院には、ガイコツの模型が3体いるそうです…。

こわ~(-_-;)


多分、イメージ通りなら、学校の理科室にあるようなモノだと思います。

階段を登った踊り場に一体、洗面台に一体、あと…もう一体は、どっか?らしいです。

地縛霊と浮遊霊のトリオ?

また、往診先の患者さんからは、どこが痛いかを指し示すことができるように、模型を一体買ってくれ!って言われました。

往診先まで、助手席に乗せて来い!って事でしょうか(笑)

なかなかユニークな往診車になるかもしれません。



その骸骨が見える患者さんは、普段から幻視幻聴があるようです。

所謂、統合失調症を診断されているようですが、もしかすると、霊感みたいなものがあって、僕は鈍感ですが、本当に居るのかもしれません。

壁にあるシミを、人の顔だと認識するのは人間の得意技です。

目に入った情報に対して何かしらの意味付けをする。

全く無関係だと思われる事象を関連付けて、一つの意味を成してしまう。

という事かもしれないし、頭の中の部屋には骸骨が棲みついているのかもしれません。

だとしたら、そのガイコツ達には家賃を請求しなくちゃなりませんねぇ。


他の患者さんと接触するのが嫌だと言うので、あまり好ましくは思っていませんが、前後に膨大な時間を空けて施術に臨みます。

プライバシーの保護には最大限考慮しているつもりですが、正直コストに合いません。

かと言って適切な治療リズムを守る訳でもなく、良くならず仕舞いで、結局振り回されっぱなしのままかもしれません。

施術自体は20分足らずで終わりますが、その後ベッドでゴロゴロしたり、出口に行ったと思ったら待合室で座り込んでmailを打ち始めたり…。

ちなみに、この患者さんは毎晩100通ほどのmailを送り込んできますので、ホトホト困り果てています。

全部お付き合いすると疲れるので最終的には電源を切っちゃいます。

写真を貼付してある事が多いのですが、どうも治療院の周囲の風景ばかりで、ちょっと冷や汗が出ます。

電話番号を教えてくれと言われましたが、それはちょっと無理かも…と内心思いながら、やんわりお断りしています。


座り込んでいるところに、「大丈夫ですか?」と声を掛けると

「…あと5分」と、何度か繰り返します。

家に帰りたくない理由は分かりますが、長時間占有される程の余裕は正直ありません。



患者さんの質という事も少し考えなければならないのかもしれません。

高級レストランに未就学児童が入店できないように、治療院のコンセプトやクオリティーを維持するためには、ある程度排他的になる必要があるのかもしれません。

ちなみに、自閉症の患者さんは、その点において他院から追い出された経緯があります。

サービスに見合った対価を。

その点で言えば、今の僕は中途半端で、どっちつかずです。

どちらかに偏ればもっと楽に仕事が出来るだろうな~って思います。

えぇ、優柔不断なんです。

それが逆に、患者さんに迷惑を掛けているのかもしれませんよね。
nice!(3)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 3

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。