Parkinson's disease(パーキンソン病)と鍼灸治療 19 [日記]

パーキンソン病、言わずと知れた病気、患者さんの殆どが病名を聞けば、大体知っている。

歩き難さ、これも症状の一つ。

バランスが取りにくい。


姿勢維持困難なのは、立位よりも座位で著明になる。

じゃあ立ってる時に歩き難いのはパーキンソン病とはまた違った理由があるのかもしれない。

そういう風に考える事も間違いじゃない。



足の甲が痛いと言う。

整形外科に通っている。

どういう治療(或いはリハビリ)を受けているのかを参考にする。



果たして、僕はとても贅沢をしているのだろうか?と常々思うことがある。

病院勤務の鍼灸師や理学療法士、或いはその他の職種の先生方は、病院内では医師の処方に基づいて施術することになる。

それに従わないことは出来ない。

だから、施術者が個人的にどう見立てたとしても自由には施術出来ない。

という愚痴は少なからず耳にする。

医師の診断に不満があるのか?

或いは医療制度において如何ともし難い壁があるのか?

そういう時は

「限られた条件の中で、自分の能力を最大限に発揮することも有意義な事なんじゃない?」とか言ってみたりする。



その患者さんは、足の甲を擦ってもらっていると言う。

そういう処方箋があるんだと思う。

効果については患者さんが一番疑問に感じている。

「こういう風にしてもらったら、どうかな?」とか、他力本願なアドバイスをしてみる。

だって僕、理学療法士じゃないし、リハビリとか出来ないことになってるし。

「じゃあ代わりにやって下さい」ってのが、実は一番困る。

鍼灸師なんだから、鍼灸で治せば?ってツッコまれるのが実は一番怖い(-_-;)



話を横に逸らしてしまおう…。

立位で歩き難いのは、足の甲の痛みと、足関節のアライメント異常にある。

自動車で言うところの、タイヤが減っていたり、空気圧が適正じゃなかったり、サスペンションのセッティングが環境に合ってなかったり、まぁそんなところだと思う。

理論上の数値は参考に出来ても、実際現場に居合わせて、その時々の湿度や温度、路面状況(wet・dry)なんかで無限のセッティングが存在する。

ドライバーの性格やスキルによっても変わってくる。

正解は一つじゃない。

車の、タイヤの性能を最大限に発揮する技術、或いはドライバーの能力をベストに持ってくるメンタルトレーニング。

足の甲の痛みは、間違ったセッティングによって、生まれる弊害。

当然、走り始めの時には症状としては出ない。

未だ、負荷が掛かりきってないから。

しばらく走っていると次第に露わになる。

痛みの蓄積は金属疲労のようなもので、いつかは曲がったり折れたりするかもしれない。

もし、全開走行の時にそれが起こってしまったら大参事になること必須。

車のエンジンには魂というか個性が宿っている、そういう風に感じるから、ついつい患者さんと車を重ね合わせて診てしまうことがある、これは悪い癖かもしれない。

雑な扱い方をすれば、それだけ故障の原因になる。

車を治すと同時に、ドライバーの教育も必要。

永く乗り続けてもらうためには、それなりの(車に対する)マナーが必要。

壊れたままの状態で、さぁ走って下さいなんていう自殺行為を助長させるような事はできない。

かと言って、なぜそうなったかを教えないまま、治してもまた故障させて戻ってくる。



治すにはお金が掛かります。

それが税金だったりもする。

だから、皆さんのお世話になって、治している(仕事をしている)、治してもらってるという感謝は少しだけ持っていて欲しい。

そうすれば、少しはお互いに、いい加減な扱い方は出来ないと思う。



本当は

『足の甲の痛みは、ふくらはぎを治療することで一応は解決しました!』

という報告をしたかっただけ。
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