「なぁなぁ」の呪縛 [日記]

薄利多売、とにかく患者確保のためには、サービスを怠らない。

そんな風潮があった時代もあったかもしれないし、今でもあるかもしれない。


どんなサービスかと言うと、他所よりマッサージの時間を長くしたり、クーポン券を配布したり。

たまに聞く話が、クリスマスやHalloweenなんかで仮装してお出迎えしたり…(苦笑)

敢えて白衣を着用しないのが仮装であるなら、それは了解できる範疇かな。

患者さんの中には白衣を好まない人も居る。

心身ともにリラックス、心を和ませるための服装ってのも必要かもしれない。

もし仮装パーティーがしたいなら、休業日にお祭りを開けばいい。

仕事は制服から始まる。

それは、ある意味コスプレとも言える。

白衣を着れば、身も心も引き締まる。

そうやって自分を律する事も大切。

役を演じるためのコスチューム。

しかし、それは仮装ではない。

仮。ではないのだから???



話が脱線した。

「なぁなぁ」の呪縛。



「○○時までしか時間が無いんです。それまでに治療終わりますか?」

僕は治療が遅い。

遅い理由は情報を整理出来ていないから。

あと、手先が不器用だ。

だから時間が掛かる、申し訳ないと思う。

こういう時に限って、じっくり診たい症例がある。

あともう少しで解決しそうな状況。

「スミマセン、もう少しだけ時間頂けますか?」と言って、謝る事もある。

仕事が遅いって言うのは丁寧とは違う、そう思わざるを得ない状況になってきた。

限られた時間で、出来るだけ多くの患者さんを治療しなくちゃいけない状況。

どれだけ長い時間治療してくれたか?が問題じゃなく、どれだけ結果が出せたか?という事を問われる。

それが当たり前と言えば当たり前。



「あそこの治療院は長く診てくれる」から「あそこの治療院は良く治してくれる」という評価が欲しい。

と言うことは常々考えてきた。



「なぁなぁ」の呪縛ってのは、昔に勤めていた会社の匂いです。

患者さんとの会話は大切です。

でも全部は聴けない。

聴いてさえいれば、そのうちの1つや2つは、もしかすると有益な情報が隠れているかもしれない。

それをスマートに拾い上げるのが問診の技術。

問診が世間話に持って行かれる時が、まだある。



患者さんが言いたいことと、こちらが聴きたい事は、実はあまり一致しない。

というより、患者さんが本当に言いたい事は、なかなか表に出てこない。

あんまり無愛想に聞いていると、本当のところを聴くところまで至らない。

本音を聴きだす技術ってのは難しい。

かと言って、患者さんが嘘をついている訳じゃない。

患者さん自身が問題を認識してない場合がある。

問診ってのは、患者さんの問題点を明らかにすること。

あ~、当たり前のことなのに、出来てない。



「一緒に、病気に向き合って行きましょう!」



こんな事、授業の最初に習ってるはずなのに…(-_-;)

「なぁなぁ」になるってことは、つまりは問題点をなおざりにしてしまってるって言う事。

『なおざり』と『おざなり』の違いはコチラを参照!

治療技術の差はどこから生じるのかを考えてみる。

治療行為自体は、皆それほど大差ないかもしれない。

核心を突くことが出来ているか、それは話術に掛かっているのかもしれない。

情報社会と言われる昨今、正に情報が武器である。

巧みに情報を引き出す技術、情報が揃えば緻密な治療を組み立てることが出来る。

問診や触診に時間を掛けるのはそのため。

但し、情報は生き物だ。

流動性がある。

常に同じ条件に当てはまるとは限らない。

その時々で、微妙に異なる。

タイミングが重要。

漫才なんかと見ているとそう感じる。

間の悪いツッコミは、見ていてイライラする。



どんな名言でも、機を逃せば忘却の彼方へ葬られる。



「なぁなぁ」の呪縛。

プレッシャーが無い分、非常に気楽。

患者さんにとっても楽な場合がある。

いつも生真面目に、治療すると疲れてしまう、お互いに?



問診における情報の鮮度。

ケジメつけます!
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