同意拒否 [日記]

この一ヶ月で同意書の発行が3件断られました。

と書くと、敵意剥き出しのように聞こえるかもしれませんが、もし僕が医師だったら、やっぱり断るでしょうね。

医師会からは、同意書をむやみに発行しないよう、年一回通達があるそうです。

と言う理由もありますが、もう一つ。



ある患者さんですが、二人の医師に断られました…という事をわざわざ夜遅くに電話下さいました。

とても落胆していた様子で、昼過ぎに帰ってきたのに、あまりの落ち込みようで起きられなかったそうです。

と書けば大袈裟かもしれませんが、本人が言うので本当なのでしょう。

この患者さんは、病院では肩の治療はしてもらえないと言われています。恐らく、他の病院にも行けないのでしょう。そういう理由があります。治療法が無い訳ではなさそうですが、出来ないそうです。そういう理由があるようです。

整骨院ならば、同意書なしで保険施術が受けれらると思われますが、これも不可能に近いです。

つまり、肩の痛みは死ぬまで耐えろと言う訳です。

老化と病気は違います。

宣告ですね。

股関節が細菌感染によって、炎症を起こしているようですが、これも洗浄出来ないようです。

股関節が曲げられないので、手をついて床を這い蹲って移動する毎日。

一度、床に倒れれば自力で起き上がる事も不可能です。

携帯電話も持てないほどなので、誰かが来るまで助けられることも無いのでしょう。

肩が微かに動かせるというのは、患者さんが自立するための残された最後の希望なのかもしれません。


同意書は患者の希望によって発行されるものですが、西洋医学的に適当な処置が可能ならば発行する必要はありません。つまり、同意書を発行するということは、西洋医学的に適当な手段が無いということになるようです。

これは単なる言葉遊びですが、つまりは同意書を発行しないということは、それを拒否した医師が治せると言っていることに等しい(と言えば乱暴ですけどね)。

同意書を断っても尚、治療手段が無いということは、つまりは医学ではどうやっても治らないということを意味しています。

実際に、鍼灸で改善していたとしても、です。

同意書を発行してくれるような医師は数名存じ上げていますが、そういう問題ではなくて、主治医に断られたという事実です。長年診てくれている医師を変えることなんてなかなか出来ませんからね。

痛みを已む無しとするのは個々の判断によりますが、若輩者の僕から診ても改善の余地は多いにある。

と言う訳で、この患者さんは(肩の痛みに関しては)保険医療から見捨てられたということになります。

か、縁が無かったとしか言うほかありませんね。

今月末まで、あと2回往診しますが、ボランティアです。

その後は往診しないと、患者さんとの約束です。

こちらから破るかもしれませんが、逆に患者さんを追い詰めることになるかもしれません。

かなり無理難題かもしれませんが、あと2回で、死ぬまで痛くならない肩まで治療する事ができればな…と思います。
タグ:同意書
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