大真面目に、独歩できるようにしてみる 6 [日記]

リハビリ…と言うと、多くの患者さんはマッサージを受けるものだと思っているようです。



確かに、そういう側面もあるでしょうけれども…

二言目にも、「揉んでくれ」



誰が、こんな刷り込みを企てたんでしょう…か。

「マッサージはしません!」なんて、意地悪は言いませんが、何のためにしているのか、それを知らない間は、いつまで経っても現状を打破できません。



「今日は、無理や~、調子が悪い」



慰安のマッサージが治療に転化するのは、その先に目的がある時だけです。

眠りに落ちるギリギリの所で引き止めつつ、満足したところで、一気に奮起させる。

タイミングを逃すと、失敗します。

慰安を慰安のままで、漬け込むのはどうかと…。



甘える患者さんは、甘えさせておいた方が良い、という考え方もあるかもしれません。

そのままなら永遠に良くなることはないから、可能性があっても寝たきりのまま、リスクも少ない。

歩けないんだから、訪問リハの必要性が出てくる。

でも、そのままでは良くならない事を保証されているようなもんだから、永遠に必要な訳です。

患者さんが死ぬまで。

そうなっても、患者は途絶える事が無い。

こんなことがいつまでも続くとは思えないのですが…。

いつかは、このシステムも破綻するでしょうねぇ。

そうなると、本当に治っていってる患者さんは助かりますが、そうでない(飼い殺し状態の)患者さんは、いつか放置される事になるのかも…。

何となくですが、自分が老後になった時の将来の状況は思い描きたくない気がします。



患者さんが悪いのではありません。

そういう環境に馴染ませているという事。



なんか、こんなコト書いている自分は、底の浅~い、しかも底辺で燻っているんだな~っと、時々バカらしく思う時もあります。

きっと、もっと適切な環境でリハビリを受けている患者さん(利用者さん)も居るだろうに…。



患者さんが、自立して歩けるようになる事は、僕自身の未来も託しているという事。

もし、これぐらいの事が出来なければ、きっと僕自身がそうなった時に、過去の自分も責めるだろうし、将来の自分の居場所も無いだろうな~って、思う訳です。
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