転倒するのが前提 [日記]

「こけた事は黙って置いて下さい」

と、患者さんに念押しされた
黙っていて欲しいのは家族に対してで
転倒した事がバレると、怒られるからだそうだ



転倒する→骨折する→寝たきりになる→介護に困る?



僕がその患者さんを一生介護する訳ではないので
軽弾みな事は言えないんだけど

確かに
最初から歩けるようにリハビリしているのを
家族の人はあまり快く思っていなかったのかもしれない
今でもそれは同じなのかもしれない

患者さんは、歩けるようになりたいと思っている
そして、僕もそれを助けたいと思っている
実際に歩けるようになってきて
患者さんが喜んでいる一方で
家族の人達も喜んでくれているのだろうか
患者さんを最後まで介護するのは家族で
僕じゃない
患者さんの希望を叶えることは出来るけど
それは家族の希望ではないかもしれない
患者さんと家族の関わり方の全てを見てきた訳じゃない
僕は自分が正しいと思って発言しても
本当にそれが正しかったとしても
それは、患者さんを含めた家族という組織の中では正しくないかもしれない

今日も帰りに
見送りに来てくれた
杖を突きながら
そこまで歩けるようになったという事も素晴らしいことなんだけれども
これから先、もっと歩けるようになって
患者さんが自由に行動できる範囲も増えて
それだけ、怪我や事故のリスクも増えてくるんだろう
歩けるようになる喜びと引き換えに
そうしたリスクを抱えることになる

どんな健康な人でも
100%転倒しないなんて保障は無い

寧ろ絶対に転倒するという前提で
どうすれば、転倒しても怪我をしないで居られるか
という事を考えている方がいいのではないかと思う
柔道の受け身みたいなもんかもしれない
nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。