一人で診ているんじゃないということ。 [日記]

診療情報提供の話の続き。

患者さんに、そのまま話してみました。この書類は基本的に、患者さんに開示するものではありません。開示しても問題ありませんが、用途としては医療者間の情報共有に用いるものです。…という前提で。

患者さん側からすれば、遠くはなれた執刀医と意思疎通が在ると言う事自体が安心に繋がるのだと実感しました。あるのは(医師と鍼灸師が)お互いに、現在の患者さんの情報を共有し合っているということだけです。普段、特別意識するような事ではありませんでしたが、大きな意味を持つものです。

昨年、ある患者さんを、内科医に紹介した事がありました。検査の結果、膵炎の疑いがあるとして、さらに大きな病院に転院後、そこで手術を受けることになりました。後日、私はその患者さんから直接、手術の内容や経過などを聴きましたが、肝心の紹介した某N先生は、何も知らないままでした。私の患者さんであり、N先生の患者さんでもあるかですから、経過が気になるのでは?と思い、資料を持ってクリニックまで伺いました。…という、意外にもクリニックと大病院との連携は、こんなものかと拍子抜けした記憶があります。

患者さんにしてみれば、自分の状態を多くの人間が共有しているということが、とても心強いのだと思います。一人の知識より、相互の知識をリンクさせることで、より効率的な医療が望めるものだと思います。

そんな当たり前の事ですが、やっぱり出来ていないという部分もあるのでしょうね…。

この話は、ちょっと続きます。
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