無知であるということ自覚することの大切さ [日記]
エンジンルームを見ると、ちょっとドキドキする。
機械のコトはよく分からないけど、冷たい金属が熱くなるのは好きだ。
ピストンが、シリンダーの中を規則正しく動くその様子、少しでも条件から外れれば、たちまちに崩壊してしまうような精密さ。
熱くなるにも限度がある。
冷たすぎても十分な性能には達しない。
皆、日常何気なく乗っている車も、実は大きな危険を孕んでいるし、それを知らないということが、安全を保証しているような感覚をもたらす。
非常に緻密な計算のもとに成り立つ、この便利な道具。
実際は、爆弾を抱えたような状況なのだ。
身体を動かす時も同じこと。
人の身体を維持している、或いは正常に動かしているということは、実はとても難しいことをやってのけている。
普段、意識しないような何気ない、指先を動かすということ、それは本当に指先を動かしているという事に繋がっているのだろうか?
これはリハビリの際に、大きな壁になっていることがある。
「今まで普通に運転できてたのに…」
そうは言うけど、車の構造や機能について、詳しく熟知しているドライバーは殆どいない。
よく理解しないまま、動く便利な道具として使っている。
僕自身そうだが、故障があれば、専門家を訪ねるようにしている。
自分で出来ることもあるかもしれないが、そうでない事の方が多い。
結局は、自分で何とかするより、専門家に依頼する方が、時間もお金も掛からない。
毎日、自分でリハビリしているのに、効果が出ない…、それを自己流と称するのも良い。
類稀な才能の持ち主なら、自力で何とかなるかもしれない。
ただし、相当な努力と時間が必要だ。
毎日、自分でリハビリしているのに、効果が出ない…、やる気はそのまま維持して欲しい。
それが無ければ、何も始まらない。
ただし、肥やしになることはどんどん吸収して欲しい。
独りでするリハビリほど効率の悪いものは無い。
動いていた…ということは、奇跡に近い。
仮に、構造を熟知していたとしても、それは自然の摂理の中で揺れ動く不確定な要素の中での話。
確実なことは何一つない。
専門家であっても、同じことだと思う。
素人よりちょっと知っているくらい。
それぐらい、自然の懐は深い。
2012-08-19 20:06
nice!(3)
コメント(4)
トラックバック(0)
そうですね。
レベルは全然違いますが、
オリンピック選手には、必ずコーチがいますもんね。
あんなに体が自由に動く人たちでも、
自分の動きは人に教えてもらっているんですね。
by elm (2012-08-19 23:54)
> elm 様
感覚で動ける天才肌の人もいますが、時には客観的に物事を観察することも必要だと思います。
主観性と客観性の相違、そこが一番難しいところかもしれません…。
by kaya (2012-08-20 08:41)
今日は。
機械はまるだダメです。
世の中知らないことだらけ…
by 夏炉冬扇 (2012-08-20 14:32)
> 夏炉冬扇 様
何歳になっても、あなたのように、「知らないことだらけ…」と言えるような探究心を持ち続けたいと思います(#^.^#)
by kaya (2012-08-21 01:45)